読みもの

沈香・伽羅と栽培伽羅の読みもの

香木を選ぶ前に読んでいただきたいことを並べました。栽培伽羅とは何か、品種はどう分かれるのか、香木はどう焚くのか。当店が調べたこと、実際に手を動かして分かったことを書いています。

栽培伽羅

当店が扱っているものが何なのか。まずここから。

沈香は人の手でつくれるのか — 「人工沈香」の研究と、栽培沈香のいま

「人工沈香」という言葉は、偽物、栽培品、研究用語の三つの意味で使われています。香りの成分を木の外でつくる研究は進んでいますが、香木そのものはまだつくれていません。偽物を除けば、いま手に入る「人の手による沈香」は、木に結香させた栽培沈香だけです。研究の到達点を、論文と公的機関の発表で整理します。

楽しみ方

はじめての買い方、焚き方、保存、香りの記録の取り方。

沈香・香木の焚き方 — 炭・直接焚き・電子香炉と温度の目安

沈香などの香木の焚き方は三つです。熾した炭の上に載せる、灰の上で直接火を点ける、電子香炉で温める。当店のおすすめは熾した炭の上で焚くことです。それぞれの手順と、一回に使う量、温度の目安(当店の材では80〜120℃)、換気と火の始末まで、当店で焚き比べて分かったことを書きます。銀葉を使う聞香についての当店の考えも。

香木を焚くときの煙と換気 — 研究が示していること

市販の線香類12試料の実測(東京都健康安全研究センター)、厚生労働省の指針値、焚き終わったあとも粒子が残るという研究を、条件つきでそのまま並べます。お香を燃やすと何が出るのか、どれくらい換気すればいいのか。燃やす焚き方と温める焚き方では温度帯が違う、という点も整理します。安全や効能の主張はしません。

伽羅はどんな香りか — 香道の五味、産地の言葉、そして自分の言葉

伽羅はどんな香りか。老舗は「涼しさをともなった辛味や長く続く甘味」と説明し、香道は五味(甘・酸・辛・鹹・苦)で、産地は甜・涼・清・奶香・留香といった言葉で言い表してきました。「伽羅に似た香りのもの」について、そして二つの語彙を並べ、焚いた印象を自分の言葉で書きとめる方法を書きます。

香木の基礎

沈香・伽羅・白檀の関係、沈水の意味、抹香と焼香の違い、産地での呼び名、ワシントン条約。

香木の種類 — 沈香・伽羅・白檀、そして栽培沈香という新しい種類

香木の種類は、三つの軸で見ると整理できます。木の種類(沈香の木か、白檀の木か)、名前(六国・産地名・伽羅などの呼び分け)、出自(野生か栽培か)です。六国は品質の等級ではなく木所という名称であること、産地名は品質を決めないこと、野生と栽培は成分の機器分析で判別できると報告されていることを、査読論文と、香舗・団体が公開している一次情報で確かめます。

抹香とは何か — 焼香との違いと、樒の抹香・香木の抹香

抹香とは、焼香のときに炭の上に撒く粉末香のことです。古くは沈香や栴檀(白檀)などの粉末を指し、いまは樒(しきみ)の葉や皮の粉を指すのが一般的です。樒系の抹香と香木系の抹香・焼香では、原料も粒も値段も違います。抹香・焼香・沈香という三つの言葉の関係を、材料と公開価格の側から整理しました。

相場

価格差が何でできているか。

当店について

仕入れてから出荷するまでに何をしているか。「天然」と書かない理由。